ちょっと「フライドポテト」のことを考えてみない?さほど敬遠するような疑問は無いと思うんだよ、「職人」のことって。

具合悪そうにダンスする先生と公園の噴水

冒険を蔑ろにしてはいけない


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一生懸命泳ぐ姉妹と冷たい雨


富士には月見草がよく似合うと、よく知られる名言を表したのは文豪の太宰治だ。
太宰はバスに乗車し、御坂峠を越えて、現在の甲府市へ行く途中だった。
同じバスでたまたま一緒に乗ったお婆さんが「月見草」と独り言を言う。
その一声で、気付いた太宰治の視界に映ったのが、月見草、と、名峰富士だった。
富岳百景に記されたのこの話は、富士を説明するときに欠かしてはいけない。
たくさんの作品に出てくる、3776mの名山だ。
どこからどう見ても、同じように、美しい形をしているために、八面玲瓏という言葉が似合っていると伝えられる。
全くだと思う。
私が大好きなのは、雪をかぶった富士山だ。

目を閉じて口笛を吹くあいつと草原
少年は真夜中の3時に目が覚めてしまった。
夏休みもすでに二週間程度過ぎた頃だった。
あまりの暑さに目が覚めてしまったのだ。
扇風機はぬるい風しか送ってこず、まったくもって涼しくならない。

寝れないし、お腹も空いたので、少年はカレーを作り始めた。
冷蔵庫の中を確認し、肉と野菜を用意して、調理を始めた。
夜明け前には、家中に美味しそうなカレーの匂いが漂ってきた。

前のめりで歌うあの人と枯れた森


小説家、太宰治の「斜陽」をよく読む私は、三津浜水族館近くの安田屋旅館に足を運んだ。
共に文庫本大ファンの両親。
ここ安田屋旅館は、太宰がこの本の章の一部を集中して書くために宿泊した有名な旅館。
部屋を動くと、ミシミシと、音が聞こえる。
その、彼が宿泊した階段を上がってすぐの古びた部屋。
富士が半分だけ、姿を見せていた。
すぐそこの海の中には生け簀があった。
三津浜は足を運んだ甲斐がある。

夢中で口笛を吹く子供と壊れた自動販売機
アンパンマンは、小さな子に人気のある番組だけど、しかし大変暴力的だと見える。
内容の終わりは、アンパンチといってばいきんまんをUFOごとぼこぼこにして解決する時が大変多く思える。
こどもたちにもめっちゃ悪い影響だと私は考える。
ばいきんまんが、そんなにいじわるをしていないときでもぶん殴って解決する。
アンパンマンは、ばいきんまんとどきんちゃん達を見つけたら、やめろと怒鳴りながらすぐにこぶしを突き出している。
話を聞かずに問答無用だ。
話をするわけでもない。
ただ、暴力で終わりにするから改善されず、いつまでたっても変わらない。
たぶん原作は暴力的でないかもしれないけれど、アニメ向きにするためにそんなふうになっているのだろう。

ぽかぽかした土曜の朝に窓から


作家、江國香織の文庫本に登場する主役は、なんとなく狂気に満ちている。
話に出せば、落下する夕方の華子。
他にも、スイートリトルライズの瑠璃子。
それと、ウエハースの椅子の女性画家など。
江國香織の隠された性質を、極端にして表した形なのだろうか。
徹底してクレイジーなのが、神様のボートの葉子だ。
もしかすると迎えに来る可能性もある「あのひと」を待ち、色々な街に引っ越す。
あのひとを絶対に忘れないよう、必ず会えると思い込んで。
挙句にはママは現実を生きていないと娘の草子に告げられるが、彼女にはいまいちよく理解されない。
このシーンが、この小説の究極にクレイジーな見せ場だ。
実際にウエハースの椅子には絶対に座れないけれど神様のボートには乗れる。
江國香織さんの書く、クレイジーだけどはかなくてちょっと弱々しい女性たちが大大大好きだ。

雹が降った水曜の夕方は外へ
村上春樹の本が楽しいと、周りの人々のプッシュを聞き、読破したのがノルウェイの森だ。
この作品は、日本以外でも多くの人に親しまれ、松山ケンイチさん主演での映画化もされた。
彼の小説は、テンポが良く、サクサクと読めてしまう所が良いと思う。
直子と緑との両者の間でゆれる、主役のワタナベは、まるで生きる死ぬの世界でゆれているよう。
生と死という課題を取り除いても2人の女性は素敵だと思う。
しかも、ハツミさんや永沢さんやレイコさんという登場人物が加わる。
登場人物のみんなが、魅力的でなにかしら陰の部分を持ちあわせている。
相当前に知った作品だが、なんとなく読みたいなと思い立ってページをめくったことが何回もある作品。
主人公のワタナベは直子に、お願いをふたつ聞いてほしいと頼まれみっつ聞くと答える。
素敵な返しだなと思った瞬間。
そして、直子がちょっとだけうらやましくなった。

どんよりした木曜の昼はカクテルを


夏休みも2週間くらい過ぎた頃の夕暮れ時。
「カンケリ」で鬼になった少年は、ものすごくお腹を空かしていた。
捕らえても捕らえても缶をけられてみんなが脱走するので、もうこのゲームは終わらないんじゃないかと、逃げていく友達の背中を見ていた。
へとへとに疲れて家に帰ると、ドアを開けた瞬間に今日の晩御飯が何かわかった。
メチャンコ美味しそうなカレーの匂いに、少年は笑顔になった。

泣きながら吠える彼と冷たい雨
せがまれて、たくさん生えているモウソウダケの間伐を力を貸して頑張ってのだけれど、高すぎる竹がすごく密集していてひどかった。
知人が土地の管理を父親から受け継いだら、大きな竹がはびこりすぎて、伐採しづらかったらしい。
私は、ちょっと仕事で用いる竹が手に入れたかったので、いただけるとなり、ありがたくて良かったが、足元も悪い山から運び出すのもきつかった。

怒って口笛を吹くあの人とアスファルトの匂い


このごろ、子が公園で楽しまない。
日差しが強いからか、部屋で遊べるものがとても楽しいからか。
多少前までは、めっちゃいつもの広場に行きたがっていたのに、今は、全然出かけたがらない。
なんというか、父だと、全然困ることもなく、気にしないが、けれども母としてはほんの少しでも考えている。
けれど、暑くてきつい場所で遊ばせるのも心配だ。

じめじめした休日の夜明けは立ちっぱなしで
太宰の斜陽は、何度も読みやすいと思う。
戦前は良い所の娘だったかず子が、強くて引かない女性に変貌する。
そこそこカッコイイと考えた私。
この人のように、誰にも負けない行動力と、固い自我が戦争が終わったこの頃は必須であったのかもしれない。
彼女の都合は置いておいて、不倫相手である上原の奥さんからしたら大迷惑だろうとも思う。




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